僕もざっとサイトを見て使ってみたけど、確かに自分がどういった支援を受けられるかは非常に単純明快でストレスを感じなかったね。
「利用・申請方法」とか「手続きなど詳しくは」の実践的な項目は旧態依然とした印象を受けたから、まだまだ発展途上って印象だけど、それでも国民が情報にアクセスしやすいように確実に進歩している。
IT化ではんこがどうとかそんなレベルで議論が止まってるよりは比較にならないほどの前進だね。
でも、僕は癌でニートになったここ一年くらいでIT技術に興味を持ち始めたタイプだから、まだこういう変化に対応していく積極性はあるけど、やっぱりITに鈍感だったりデジタルネイティブじゃない40、50歳以上の人たちは付いてこられるのかは疑問が残る。
PCかスマホを多少なりとも扱えない層は今回の素晴らしい進歩も直接的には関係ないし(周りは支援しやすくなるかもだけど)、支援を受けられる資格があるのにそれに気付けない人も多く出てきてしまう可能性も孕んでるよね。
もちろん旧来の方法もそういった層のために継続していかなければいけないんだど、方法の違いで確実に深い格差が出来てしまうのはどうしたもんかね。
僕はタクシー配車アプリとか、マクドナルドのモバイルオーダーアプリをたまに使うんだけど、もう快適すぎるのはもちろんなんだけど、そういったサービスに興味関心がない人が「まだか、まだか」って並んでるのをわき目に、後から来た自分がスムースに乗車したりハンバーガーを受け取れたりして、悦に浸れるのは確かなんだけど同時になんか気まずくなっちゃうんだよね。
「新しい情報、環境に積極的に飛び込めばいいだけ」って価値観は、変化が早い時代に慣れてる若年層か極一部の活発なご老人だけの話であって、たいていの40、50才以上の人たちの価値観とは相容れないはず。
世代間で価値観が違うし、何でもIT化、効率化、常時接続は危険だ!っていう人たちに強制できるもんではないけど、絶対に世界はIT化に進んでるし不公平だなとは感じてしまう。
僕個人としては本当に便利で快適な世の中になりつつあるのは喜ばしいんだけどね。
医療発達で寿命も延びるのであれば、長生きすればするほどIT格差は余計に広がるし、そういった層にどうアプローチしてIT化を進めるのか、またはアナログ手法でありつつもより良い制度設計するのか、の選択肢以外には弱者に対して排他的になっちゃうかもね。
でもアナログ運営のコストもねぇ。
ま、世間知らずのくそ底辺にはよくわかんないんで、
皆さんがよーく考えて社会実装してください。
(急に投げやり、他力本願)
本筋からは逸れるけど、話題になって存在を知ってた程度だった台湾の天才IT大臣のことを今回の周辺情報として軽く調べたら、めちゃくちゃに面白かった。
暇があれば是非とも調べてみてください。
デジタル顧問としてAppleのSiri開発プロジェクトにも携わってたり、その報酬がビットコイン払いだったり、思想的にトランスジェンダーになったり、って感じで今回の件以外にもすごいことやってんだけど、
特に挫折経験もなくただ偶然成功したような順風満帆エリートの類じゃなくて、偉業の裏に苦悩もあったんだろうなってのも推察できます。
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